- 2021⁄02⁄07(Sun)
- 14:33
熊本の現在(いま)Part3
私のもう1度行きたい温泉宿の中でも3本の指に入る地獄温泉清風荘。
先日TVで取り上げられていました。
2016年4月に起こった熊本の大地震、その後の土石流の被害で大ダメージを受けました。
詳しくは過去のブログ(2016年7月・2017年7月)で紹介しています。
もう1度簡単に説明しときます。
地獄温泉は江戸時代から200年以上続く湯治宿です。
温泉ブーム、バブル景気もあり本館しかなかった宿も増築しました。
時代の流れなんでしょうかね?
観光客が増えることによって単価UPを狙った料理(懐石・フレンチ)も提供するようになったそうです。
それに対して昔からの湯治客には戸惑う人もいたようです。
こちらはその当時のすずめの湯の映像です。
順調かに見えていた経営ですが、熊本大地震で道路は寸断され土石流で建物も崩壊します。
道路が復旧するのに1年。
それからようやく工事に入れます。
補助金や借金で10億円近く用意しましたが、東北大震災以降建設資材費や人件費が上昇し、更に東京オリンピックの影響で更にUP。
おまけに場所は標高750mの山の上。
当初思い描いてたような以前のような建築は到底無理でした。
また今後どのようにしていけばいいか経営コンサルタントにも相談したそうです。
当時はインバウンドの客が増加している時で、海外や東京の富裕層をターゲットにした方が時代に合っている
と言われたそうです。
ただ震災で本館が壊れたことによって、昔使っていたであろう温泉を通す為の水路が見つかったそうです。
それを見て原点である湯治客の為の湯治宿ということを思い出したようです。
2019年4月、地震から3年ようやく地獄温泉が復活しました。
といっても日帰り入浴のみですが。
名物すずめの湯が形は違いますがリニューアルしました。
以前と1番大きく変わった点。
湯あみ着の導入です。
以前は混浴で男女とも裸で入浴していましたが、今は男女とも水着または湯あみ着の着用が義務づけられました。
私的にはあまり賛成ではありませんが、店主の話を聞いてそれもありなのかなと。
今回の番組で1番印象に残った言葉です。
それは令和の掟。
「手術痕があったりする方とかLGBTにお悩みで開放的なお風呂に入れなかった方とか、誰もが気兼ねなく相手のことを考えて、相手の痛みに思いを寄せて湯治してくださいねというのが掟のルール」
2020年9月には3部屋だけですが離れの宿が完成し宿泊も出来るようになりました。
星野リゾートかと思わせるような宿で、お値段は高めですが。
他にも建設中で。そちらが出来たら私でも泊まれるかもしれません。
こちらが地獄温泉を経営する3兄弟。
今では長男の息子さんや娘さんも手伝っています。
今回のTVでは触れていませんでしたが、今はコロナ禍でまた大変なことになっていると思います。
いったいどれだけの苦難を乗り越えたらたらいいんでしょうか?
もう本当勘弁してあげてという感じです。
それでも必ず地獄温泉は復活すると信じたいです。
多くのファンもそれを願っていると思います。
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